詩集 聞こえないハレルヤ より
さらりとして
ざらりとして
すべきことがなくなったとき
あなたは目をつむった
私に見えたのは後ろ姿だけだった
ずっと目をつぶっていた
そしてもう一度
立ち上がった
信じられないほど力をふりしぼって立ち上がったはずなのに
あなたの足取りは軽やかだった
私はもう
とまっている光を信じない
あなたのハミングが聴こえる
これから出かける場所は凄惨なところなのに
あなたは木漏れ日に
木々に
風に
楽しそうにあいさつする
私に見えたのはその後ろ姿だけだった
しずかで
無口で
空が澄み渡る